2017年5月6日(土)に行われた、第六回 若松杯の結果報告です。
6th








 はじめましての方、はじめまして。当大会運営を務めさせていただきました、のすけと申します。なにかと至らない点多々見受けられたものと思われますが、大きな問題も滞りもなく進行できたのは皆様の協力おかげです。心よりお礼申し上げます。










 5月にも関わらず、初夏を思わせるような暑さが続く某日。総勢20人が一同に会した。すでに本大会常連となった猛者も多く、先月の新年度初開催で新たに参陣した者も含め、今回も大混戦が予想される。

 前回開催からGP4thや多くのCS開催を経て、新シリーズ下での環境指標の整いはじめた今回。特にGPはプレイヤーの関心を集めやすく、公式ポイントシステムの導入など革新的な試みも成された。

 GP上位陣にはモルトNEXTやジョーカーズをはじめとする、直近CSでも名の知れたビートダウン。新弾にてそれらビート系統に引けを取らない速度を有した、ゴエモンキーループ。カウンターとしてデッドゾーン(ドルマゲドン)やミラダンテⅫなど、強力なアーキタイプが群雄割拠。結果、モルトNEXTがその覇を手にした。

 一方、ジャスティスループなどの往年のループデッキが、そのカウンター性の高さからか、ここにきて復権。新規では強力なコンボギミックを持つ墓地ソース系デッキ、バッシュギヌスが登場した。



 このような環境面での大きな変化は、会津の地にどのような影響をもたらしたのだろうか。まずはアーキタイプ集計を見ていこう。



第六回 若松CC アーキタイプ一覧(20)

4 ビッグマナ(5C3、トリーヴァゼニス1)
3 ドギラゴン剣(5C2、赤緑1)
2 ミラダンテⅫ(ドロマー1、青白1)

11 その他1以下

赤黒ドルマゲドン
モルトNEXT
ジョーカーズ
ドロマーハンデス
サザンルネッサンス
墓地退化
墓地ソース
黒抜きランデス
ロマノフサイン
ステージュラ
4Cフィナーレ



 兼ねてより、会津では一定のシェアを獲得するビッグマナ系統が、昨年末より使用数首位に浮上。なかでも環境への高い対応力を誇る5色コントロールが好まれた。

 ここ数ヶ月、使用数の面で低迷気味だったドギラゴン剣がここで転換。殿堂の施行、新弾の影響によるゲームの高速化から時間が経った今、環境の周回による巻き返しを狙ったものとも見える。デッキそのものの自由度からか、連日ユニークな構築が多数SNSに投稿されるアーキタイプでもあり、新シーズンに入っても人気であることに変わりはない。

 前回、まさかの使用者0を記録したミラダンテⅫも再浮上。新環境に入ってからは、各文明にあてがわれた踏み倒しメタに、機先を制されつつあるアーキタイプでもある。特に踏み倒しそのものを封じるヤドックはやや重い印象を受ける。しかしながら、緑単系統の少ない本大会において、その防御力は未だ健在。ビートダウンに搭載されやすい、オニカマスやセンノーの対処が課題となりそうだ。

 大型大会などで猛威を振るうモルトNEXTは、今回も落ち着きを見せた。同様に赤黒ドルマゲドン、ジョーカーズも想定より下で推移。この辺りのアーキタイプは人気であるにも関わらず、本大会においては数の面で振るわない傾向にある。とはいえ、先に述べた通り強力なアーキタイプであることに変わりはない。

 本大会では日々激動する環境にあっても、我を通すプレイヤーが多い傾向にある。それは環境内でのシェアに合わせるというより、自分の好きなアーキタイプを環境毎に突出させるという形を取る。このような通常環境とのメタゲームの差異も、本大会の醍醐味と言えよう。




 アーキタイプ集計を見てもおよそ見通しの利かない今回。それでは本戦トーナメント上位8名の紹介に移っていこうと思う。



第五回 若松CC ベスト8 ※順不同

青龍 「5Cコントロール」

みのる提督 「青白ミラダンテⅫ」

せい 「5Cドギラゴン剣」

17提督 「5Cドラゴン」

dill 「ランデスジョリー」

MASAKA 「赤黒ドルマゲドン」

C 「墓地ソース」

タックン 「緑単ステージュラ」







 集計上位のアーキタイプ3種は、順調な勝ち上がり。中速域の5Cドギラゴン剣や墓地ソース、高速ワンショットを可能とする緑単ステージュラなど、ビートダウンは多彩なラインナップ。ドルマゲドンやミラダンテⅫが、それらを牽制する一方、コントロールではやはり5C系が台頭。バランスの取れたトーナメントを形成した。

 前回に続き、5Cコントロールを使用するのは青龍。環境毎に変化を続ける彼の5Cのギミックは、有限なれど甚大。それらすべてに対応するのは、至難の業といえよう。

 ミラダンテⅫを復権させたのは、みのる提督。無数のミラダンテⅫのデッキを有する彼が、今回選択したのはVV-8軸。シリンダ、Ⅻ、VV-8を組み合わせることで実質的なエクストラターンを生み出し続ける様は、本舗CS決勝時の覇ループを彷彿とさせる。

 せいが使用するのは5Cドギラゴン剣。規制やメタの矛先にあって尚、構築そのものの対応力の高さから、揺るがぬ地位を獲得し続けるドギラゴン剣。それ故に多様化が進む本アーキタイプの中でも、5C型は完成形のひとつと言えよう。

 17提督が使用するのは5Cコントロール。彼の構築は、一定の要求値を必要とするカード以外の採用枚数を減らし、対応力を底上げする俗に言うシルバーバレット。量より質とも言い換えられる。戦術の選択権の多さは5色+グッドスタッフ構築だからこそ成せる業。

 前回同様にランデスを使用するのはdill。今回彼がフィニッシュに選んだのは、特殊勝利を有するジョリーザジョニーjoe。序盤はランデスなどのロックギミックを多用し、完全制圧下から王手をかける。

 ドルマゲドンXを使用し、歩を進めるのはMASAKA。カウンターギミックや山積された妨害札、安定したフィニッシュ力で、ドルマゲドン系統の到達点とも言える赤黒型を嗜好。本大会において最も決勝進出率の高いアーキタイプでもある。

 オーソドックスな墓地ソースで、決勝の舞台に王手をかけるのはC。会津のDM黎明期のプレイヤーとして、筆者とも幾度か鎬を削ったことがある。往年の墓地ソースにオニカマスなどの新機軸を加えた構築を使用、会津環境に一石を投じる。

 同じく会津黎明期からのプレイヤーであるタックン。GP3rdにて迫真の出で立ちで登場したカバレッジは、波乱を呼んだ。そんなGPの舞台では、疲れからか不幸にもベスト16という結果で終わってしまう。今回の使用デッキは緑単ステージュラ。環境上位への特効薬として、SNSなどで話題のアーキタイプである。彼がここでそれほどのデッキを使っている以上、今日の勝利は、当たり前なのだ。





 それぞれの思惑が交錯した第六回、いよいよその覇者が決する。決勝の様子は是非、動画にてご覧いただきたい。※BGMあり。今回、照明の関係で後半少し見づらい場面がありますm(_ _)m












第六回 若松杯 入賞者


優勝 MASAKA 「赤黒ドルマゲドン」
1位 MASAKA

2位 dill 「ランデスジョリー」
2位 dill

3位 みのる提督 「青白ミラダンテⅫ」
3位 みのる提督

4位 17提督 「5Cコントロール」
4位 17提督



 入賞おめでとうございます。

 以下、現在の累計DPランキングです。※()内は賞品交換に使用可能なDPになります。※「 / 」は大会参加数になります。




1位   1800DP ナツメグ (0) 3/6
2位   1400DP みっつう (1000) 3/6
2位   1400DP オクト (1400) 6/6
3位   1200DP しとろん (400) 2/6
4位   1000DP タカ (1000) 5/6
4位   1000DP 青龍 (0) 5/6
5位   800DP せい (0) 4/6
4位   800DP dill (800) 2/6
5位   800DP MASAKA (800) 3/6
6位   600DP ユウキ (0) 1/6
6位   600DP ひびまる (600) 3/6
7位   500DP せーや@エリス教徒 (0) 2/6
7位   500DP ヨーシン (0) 3/6
8位   400DP みのる提督 (400) 4/6
9位   300DP 17提督 (300) 4/6
10位 200DP 消しゴム (200) 3/6




 上位者につきましては、次回開催参加の際は昇順にて一回戦の優先シード権が与えられます。

 本大会に参加していただいたすべての方々に、感謝を。ありがとうございました。次回開催は6月10日(土)に同店舗で予定しています。事前受付はTwitter(@wem2heor2)で受付ています。長文乱文失礼しました。